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2020年のペット飼育実態と10年間の人気品種等の変化(犬編)

ペット

コロナ影響

2021.05.15

新型コロナウィルスの蔓延でおうち時間が増え、巷では昨今ペットブームとも言われておりますが...その実態はどうなのでしょうか?

今回のコラムでは、ペット市場の多数を占める『犬・猫』のコロナ下における飼育動向を(社)ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」から、2020年とそれ以前のデータを比較することで、確認してみたいと思います。

そのついでと言ってはなんですが、(コロナには関係なく...)ココ10年間の人気犬(猫)種の変化や、飼育年齢の推移などから犬猫マーケットの変化の状況を簡単に確認してみます。

今回は、その犬編です。

1. 2020年の犬の飼育頭数と飼育率、平均飼育頭数とその変化

まずは犬の飼育頭数です。
2020年は8,489千頭で、2019年より300千頭程度減少し、ここ10年来続く飼育頭数の減少傾向に歯止めはかかっておりません。特段、コロナ下の(好)影響を感じさせるようなものでもないようです。
(2019年までのデータは、こちらのコラムを参照ください。)

続いて、犬を飼育している世帯を全世帯で割った飼育率の推移を確認してみましょう。
この数値も、2020年は2019年より0.7ポイント低下し、犬の飼育世帯割合にも増加傾向は見られないようです。

さらに、1世帯あたりの平均飼育頭数を確認してみます。
この数値は、2019年比でほんのわずかながら増加に転じているようです。ただし、ほぼ誤差と言える範囲で、基本的には2019年以前の水準にとどまったままです。

これらの3つの数値から言えることは、少なくとも犬に関しては、“ペットブーム”と言われるようなマーケットに大きな変動を及ぼすコロナの影響は、ほぼ見受けられない。ということになりそうです。

[犬]飼育率と平均飼育頭数の推移

*調査対象者の年齢:2016年まで「20~69歳」/2017年から「20~79歳」(該当年の調査結果データをそのまま使用。以下同じ)

では、犬の飼育動向に関して、コロナが及ぼした影響はどこにもないのでしょうか?

この点、ペットフード協会による当調査のレポートには、『「1年以内新規飼育者の飼育頭数」の増加率は、2020年に犬・猫とも高まっており、コロナ禍でペットとの生活に癒しを求める傾向が強まっている。』趣旨の記載がありましたので...実際に、新しく犬の飼育を始めた方は、やや多くなったのかもしれません。
ただし、「1年以内新規飼育者の飼育頭数」は、2019年から増加に転じており、コロナそのものの影響かは、もう少し議論の余地もありそうです。

2. 直近10年間の人気犬種の変化

(いつもコロナに絡めた話題ばかりだとちょっと滅入ってしまいますよね。)
...ということで、ここからは、純粋に、ココ10年の人気犬種の変化やペットの高齢化の実態を確認してみたい。と思います。

この10年間、人気上位5犬種(雑種も含む)は、次のとおりで変わらず不動になっております。
●トイ・プードル
●チワワ
●柴犬
●ミニチュア・ダックスフンド
●雑種
*ミックス犬/ハーフ犬は、2015年~の調査から分類が新設

やはり、日本の住宅事情に合わせて、室内でも飼える小型犬が人気のようですね。

上位5犬種の中をもう少し詳細に見ていくと...ココ10年で、トイ・プードルや柴犬が徐々に飼育割合を伸ばしているのに対し、ミニチュア・ダックスフンドは飼育割合が低下傾向にあります。
上位5犬種が固定という超安定常態の中でも、じわじわと勢力図の変化が起こりつつあるようにも感じられる結果です。

また、雑種関連の分類に関して言うと...血統が分からない。ある意味純粋!?な雑種が低下傾向にある一方で、両親の血統は由緒正しいミックス犬/ハーフ犬がその勢力を増しているようです。
日本人は、なんだかんだ血統好きなトコロがありますからね。その影響でしょうか...

[犬]人気犬種の推移

3. 直近10年間における飼育犬の年齢構成の変化

日本では、飼い主とともに、ペットも高齢化していると言われていますが...その実態はどうなのでしょうか?続いて、この点を見てみたいと思います。

2020年のデータを確認すると、いわゆる高齢期と言われる7歳以上の割合は、55%強と過半数を超えています。
その内でも13歳以上の割合が19%と2割近く、さらに16歳以上も5%程度存在し、飼育犬の長寿命化(高齢化)の傾向が見て取れる結果になっています。

その推移をみると、7歳以上の割合は、ココ5年ほどそれほど変わらず推移しているようですが...特に、13歳以上の人間で言えば後期高齢者(犬?)とも言える年齢層が徐々に増加傾向にあるようです。

犬のマーケットに関しては、飼育頭数や飼育犬種ではなく、やはり飼育犬の年齢の伸び(超高齢化!?)が、(医療費・食費の増加など...)マーケットの伸びを牽引する形になっていると推測されます。
(特に、ペットにかける費用は、もともと犬の方が猫よりも1.5倍程度多くなっていますので、ペットマーケット全体へ及ぼす影響も「犬」の高齢化が大きいものと思われます。)

[犬]年齢構成割合の推移

では、次回は、猫編の予定です。

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